ベストグループ見聞会御講話集「21世紀を幸せに生きる」

衣川晃弘大先生の見聞会講話集「21世紀を幸せに生きる」第10巻より

2018年(平成30年)4月22日 ベストグループ道央・道南地区見聞会②

善き人格者とはどういう方でしょうか。善き人格者とは、見えない存在を信じ、道徳に沿って生き、人を大切にし、社会や人類に貢献するような方だと、私なりに考えたのです。それは、父と育ての母の教えが影響しました。

大きな建物を建てるには地盤(基礎)を相当固めないと、倒れてしまいます。社会に出るまでが地盤です。あなた方は社会に出るまでの学生時代、あるいは小さい時に何を教えられましたか。お金持ちになることや出世することを教えられた方は、地盤が軟弱ですから、社会に出ても上手くやっていけないのです。

命の尊さ、命の大切さ、あるいは道徳や人の道、人や組織との関わり方をしっかりと教えられた私は、社会に出てからも大成功させて下さったのです。地盤が弱い方は、人間関係ですぐに崩れるのです。付き合う方によってすぐに駄目になるのです。私は地盤がしっかりしていたので、社会に出ても全て成功させて下さったのです。つまり、一番大事なのは地盤(基礎)です。

今の方は、その基礎がある方が少ないのです。命の存在を知らない方は、善悪正邪の判断力が弱いのです。しかし、小さい時から命の存在を教えられた方は、善い生き方ができるのです。お釈迦の教えの中にも書かれているのです。「自灯明、法灯明は我が内にあり」とお釈迦は言われました。自灯明とは、「自ら光を放つ存在、それが仏である」これが仏教の教えです。仏とは命とも言います。正しい生き方をすると仏(命)という存在が分かります。これが法灯明です。

小さい時に命の存在を学ばなかった方は、生き方が分からないのです。善悪正邪も分からないのです。私は小さい時から、育ての母からずっと命の存在を教えられましたので、正義感がとてもあるのです。正義感がないのは命の存在を知らないからです。命の存在を教えられた我々の少年少女時代に、「社会や人類のお役に立ちたい」という心が育ったのです。

幼少期に育ての母に「母ちゃん、命ってあるんか?」と聞くと、「命はあるで」、「命は見えるか?」、「見えるで」、「どうしたら見えるの?」、「心が浄いだったら見えるんやで」というのが、当時の母親の教えでした。この世の物を一番にした方は、命の存在が分からないのです。

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