ベストグループ見聞会御講話集「21世紀を幸せに生きる」

衣川晃弘大先生の見聞会講話集「21世紀を幸せに生きる」第12巻より

2020年(令和2年)3月22日 ベストグループ北関東一日研修 ②

皆さんの中にある、百のうち眠っている九十五以上の能力のことを、潜在能力と言います。今、皆さんが出している能力を、顕在能力と言います。

顕在能力は、百のうち五未満の能力です。しかし、百のうち五の能力でも出したとしたら、世の中では成功者と言われるのです。

ナポレオン・ヒルの成功哲学には「アメリカの真の成功者は、命の存在や創造の主の存在を信じていた」と書かれています。また、成功哲学には「恐怖を乗り越えた方が、真の成功者である」とも書かれています。

恐怖に縛られては成功するはずがないのです。自分の人生を駄目にするのは、心配と不安と恐怖の心です。この心配、不安、恐怖の壁を乗り越えない限り、百のうち九十五以上の能力(潜在能力)は出ないのです。

もしも、皆さんの内面に眠っている潜在能力が出るようになると、人生はもっと素晴らしくなるでしょう。ところが、大半の方は潜在能力があることも知りません。ポジティブな心も知りません。

否定的に生きている人が、素晴らしい人生を歩めるわけがないと思います。では、皆さんの中に眠っている潜在能力を引き出すには、どうすれば良いのでしょうか。まず、人類や社会のために役に立つ、有益な目標を持たなければいけないと思います。

現代の世の中を見ると、物質の魅力に負け、「お金さえあれば良い」という人が増えてきたと思います。平気で人を言動で傷つけるような、悪い人も増えてきました。

現代は、人間の生きる目的を間違っている人が多いと思います。確かに、生きるためにはお金は必要です。生きるためには、生活に少しは余裕があったほうが良いと思います。しかし、お金持ちになることは生きる目的ではないと思います。

「お金、お金」と言って、どれだけの方がお金持ちになられたのでしょうか。私は事業家時代、少しお金持ちにならせていただきましたが、お金持ちになるために事業をしたのではありません。良い仕事をした結果、お金持ちにならせていただいたのです。

皆のことを考えて仕事をした結果、お金持ちにならせていただいたのです。「仕事を通して社会や人のお役に立ちたい」というのが、私が二十七歳で独立した目的だったのです。

しかし、あまりにもお金持ちになってしまい、妻に「僕は、社会の役に立っていないのにお金持ちになったことを恥じている。引退する」と言って、三十四歳で社長を引退したのです。

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